訪問看護の基本にもどる③
①、②と書き記してくると、やはり看護師の常識と、一般の医療に関係しない人の常識とはかけ離れます。
世の為、人のために尽くそう、という大きな目標の前には、満足はなかなかえられないのかもしれません。
それでも、看護師は訪問看護をするだけで、利用者さまの役に立ちます。自分の生きる指針や人生を、良くして行くための勉強をしています。
看護師も社会の一員で、弱いです。死にゆく事を冷静にみる必要はありません。また、頼られる、事に甘んじたり、おごったりも必要ありません。人間どうし、肩を寄せ合って生きていく感じで良いと思います。
賢くなくて、大丈夫です。適当で大丈夫です。真面目でも大丈夫です。自分が人に求める程はきっと求めてられないし、過剰に反応すれば、するほど良くないと思います。
攻撃されている、と感じている人は、自分のいい加減さが嫌いで、自分と同じように人が出来ない事を受け入れられず、イライラしている事も考えられます。
人との、関係は鏡なので、自分が嫌だなあ、と思う相手は、自分の事を肯定してはくれないものです。自分から相手を肯定してはじめて、肯定の連鎖が始まります。
連鎖(サイクル)を作るのは、なかなか難しく、人間関係は、思い込みが生じ、高じると悪い大きなサイクルにはいり、その関係を関わらないようにしないと、お互い不幸に陥る事も起こります。(病気とお別れが出来ない状況とも似ています。)
過ぎた時間は良かった事も悪かった事もあります。なるべく良かった事だけトドメ、先をみて、幸せに訪問看護を続けて行きましょう。
恨んでも、悩んでも、悔やんでも、仕方がないこととはサヨナラしましょう。
明るく、楽しく、前向きに訪問看護をしていく方法です。