人が死んでいくという事⑥
寿命と病気は違う、という話をさせて頂きました。
寿命は生と同じで、天から与えられているもののようです。
ただ、身体は消耗品なので、気持ちを使い過ぎる、身体を使い過ぎる、怠け過ぎる、を続けると、病気を引き起こします。
私の父は、認知症と脳梗塞で、療養型病床群にはいり、来阪した時には、寝たきりはもちろん、きちんとした会話もできませんでした。
家を借りて、母が食事を作り、足裏マッサージや入浴介助を、今うちの専務である池林がやってくれました。
沢山あった薬も、母が知らない間に全部やめていました。
半年で立ち上がり、認知症もなくなり、歩く練習をするようになりました。
そうなると、家族は欲が出ます。
足裏マッサージもやめ、リハビリばかりに専念するようになりました。
母も仕事を始め、余裕がなくなると、父は転げるように悪くなり、死に至りました。
悪くなると、どんな医療を施しても良くならない悪循環に入ります。