看護の窓口⑦
【看護教育④】
看護教育の中に経済学や経営学がないのは「お金の勘定と病気治療を一緒にしてはいけない」という真面目な聖人君子的な考えから起こっていると思います。
なのに、看護や医療をする私達は、お給料がなければ生活ができません。お金が大切で、それをもらう為に職業についています。
ここに大きな矛盾が生じます。
訪問看護をしている看護師が、利用者さんの事を呼び捨てで呼び「この人はお金の入る美味しい患者さんです」と言っているのを聞いてものすごい嫌悪感にみまわれました。
何かが違う、何かが違う、と考えた末、看護師にお金の計算をさせる、というのはこういう事かと思いました。
何かがずれて、利用者の方をお金儲けの道具と思い込んでしまう。
「あの人は美味しい、あの人は美味しくない」
今では最初にそんな考え方や言い方はしないように、マナーから教育をしています。