現在の医療事情 その②
昨日の続きから
救急車で搬送される場所も限られており、受け入れ先が少ない状況は社会現象のようになっています。よく聞くのは救急車で運ばれた、入院が決まった途端、「退院されたらどこにいきますか」「特養や老健、療養型の病院に面接に行かれたほうがいいですよ」と医師から言われます。
病院は病院で在院日数の制限(急性期の病院で14日間)があったり、部屋がなかったりとかなり追い詰められています。
患者さんはもっと追い詰められています。
病気になれば生活が一変してしまします。動けなくなる、体力が著しく下がる、手術をすれば身体のあちこちに管が入ります。抗がん剤の治療をすれば、髪はぬける、下肢はむくむ、白癬(水虫)食欲も落ち、何もする気がなくなります。いろんな病気がありますが、前途多難と感じる人がほとんどです。
脳梗塞、大腿骨骨折、心筋梗塞、パーキンソン病、各種癌さまざまあります。メインの病気は一つだけとも限りません。いくつも持っておられる方が殆どです。高齢になれば完治はほとんどできず、治療しても治りません。病気とともに生きる事を治療をうけながら、安静にしながら、リハビリをしながら、みなさん受け入れていきます。
しかし、病院には長くいられません。そのあとの施設でちゃんとリハビリを受け、治療を受けられるそれが大切です。