胃ろうと腸ろう

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胃瘻や腸瘻については、食事が食べられなくなると、栄養を摂取する、手段に、食道や気管を休ませる治療として、用いられます。

簡単に説明すれば、胃の表面に穴をあけて、特殊なチューブ(かなり改良をされ、とても活気的なものになっています。)を固定して入れておきます。

在宅ではそのチューブから、家族さんが医師の指示が出ている、流動食のようなものを朝昼晩と注入しています。

胃瘻と腸瘻の違いは、胃まで流動食を入れるか、腸まで入れるかの違いです。

もちろん消化の状況が胃と腸で違うので、流動食も内容が違います。

昨日腸瘻を入れている、利用者の家族様から、電話の連絡を受けました。「今日は調子が悪くて、本人が入れないでほしいといっているんですが、大丈夫でしょうか?」という内容でした。

今日は水分だけで、問題なければ、明日から元に戻しましょう。と話しました。

以前から私が経験上思っているのは、私たちも、調子が悪いと食事を食べられなくなります。ただ栄養補給のために、胃瘻などを入れられている方は、決まった時間に決まった量を注入することが当たり前になってしまいます。家族さんだから本人の様子を観察し、一番ベストを考えられますが、仕事であっても看護師や医師がそこまで考えられるか、ちょっと難しいのが現状です。

夜勤のアルバイトをしていた時、疥癬という病気で隔離されていた、患者さんがいました。その方は話がほとんどできない、いやな時に「うー、うー、」とうなるだけです。
あるとき、とても顔色が悪く、血圧やバイタルサインには変化がないのですが、何かがおかしいのです。食事(胃瘻)いかないわけにもいかず、開始しました。
それから2〜3時間で静かに息を引き取られました。

きっと寿命でいらっしゃったんだとは思うのですが、最後の食事が胃瘻から行くのであれば、胃腸に負担をかけず、穏やかなほうがよかったのではないか、胃腸に負担をかけたから、死期を早めたのではないか、と自問自答しました。

インドでは死期が近づくと水だけを飲んで、家族で最後を待って過ごします。死が遠くなく、だれにでも訪れるものであると、宗教的にかわかっているのでしょう。また、空腹でないのに、食事をとることが、胃腸の老化を早める原因にもなることをわかっているのでしょう。

胃瘻や腸瘻はそれを受けなければならない方には、素晴らしい治療法ではあります。しかし、その患者さんの状態をみながら、いつも観察されている、患者さんの家族を声を聴きながら、人間らしい判断をしていきたいと思います。