介護保険についての豆知識

20110919

私たちはいつも皆様(介護を必要とする)のご自宅に伺い看護をしています。

介護保険制度はベッドを借りることができたり、ヘルパーさんに訪問に来てもらえたり、デイサービス(日中お預かり)、ショートステイ(お泊りお預かり)、療養型病床群(介護型)特別養護老人ホーム、老人保健施設、グループホームも介護保険により入所できるようになりました。

私が18歳ごろに訪問看護に行ったときには、ベッドや車いすも実費で購入されていました。もちろん介護は家族がつきっきりで介護出来なければ、病院の療養型病床群に預けるしかなかったのです。

訪問看護は何をしていたかというと、注射を一本打っていただけでした。

そのころから比べると、介護保険ができて、大変進歩しています。しかし高齢化がすすみ、これからの超高齢社会の中、私だけではなく、国の財政を心配されている方も多いでしょう。

出来れば、元気なお年寄りが増えるのがとても良いことですが、年を取ると身体がうまくいかないことが多くなるので、それを理解する人たちをたくさん育てる必要も感じています。

一度、病気になったからそれで終わりでなく、無理な治療や検査を避けて、自分が楽に暮らせることも大切です。

歳をとると、不調が出てくるものなので、あわてて治療すれば治るとは、考えにくいと感じています。その症状は今起こったものですが、ずっと育ててきているのは、自分自身なのです。誰かが、治してくれるものでもなく、治らないかもしれません。しかし、生きていくことには、その病気は一ページでしかないのです。

自分の個性、と病気をとらえ、介護する人もこだわらず、なるべく生きていく全体を見ていくことが大切だと思います。

そして、必要な事は介護保険に頼り、上手に使う、です。もちろん、介護保険も主にならないことも、おわかりでしょう。